優秀な人ほど劣等感を抱く謎
一般的に私たちの感覚的には「劣った人ほど劣等感を抱く」というイメージがあると思われます。しかしながら、「イメージ」と「リアル」が全く異なっている(むしろ逆)ケースがあります。
優秀な人ほど劣等感を抱くと申しましたが、正確には「ある程度の優秀さがないと劣等感を抱く力に欠ける」という事です。
知性の本質は「想像力」です。
同じ状況にいても想像力のない人は未来の予想・予測ができません。
「それをやってはいけない」と言っても分かりません。想像ができないのです。
少し具体例を出してみます。例えばマスクについてです。疫病が流行った際にどうやらマスクは人に病気をうつさない効果があるらしい。ならば互いにマスクをすることで社会全体の感染リスクを減らすことができます。
日本にはいませんが、他国には「個人の自由」と称して意地でもマスクをつけない人が一定数います。大統領がつけない国もあるくらいです。「互いに協力することで皆が利益を受けられる」という想像ができないのでしょう。
話を戻します、心理学の研究では「劣等感」はある程度の知性がなければ抱かないという話です。つまり「本物の○カは自分が○カだという自覚がなく、自分が劣っている事に気が付かず、他人との比較もできず、差を想像する力もない」という事です。
全ては「想像力」の欠如から起こるのです。
我々日本人は「自虐的」「卑屈」とよく言われます。しかし「他国の良き点」によく気がつく洞察力、その素晴らしさを理解できる想像力があるからこそ劣等感を抱くのです。矛盾するようですが、この自虐的な特性こそ、我々がむしろ誇るべき点なのです。
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